【老害の考察】隣の病床で目撃した老女の観察記録・人のフリ見てわがフリ予防は可能か

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こんにちは。keitoです。

入院中、強烈な印象を残した

隣のベッドの老害婦人のことを書きます。

※ 個人が特定されないよう配慮しています。

★プロフィール★

①年齢83歳

②家族構成 

 夫→他界  

 息子→医師(近居?)

 娘はいないと思われる。

③入院理由 

 〇〇発作で救急搬送。

④ADL → 自立(安全配慮でトイレ付き添い要)

認知症の有無 → 長谷川式はクリア(境界域?)

介護保険介入状況 → 通所デイケア(要支援2?)

⑦好きな言葉

 「すみません」「ありがとう」「ごめんなさい」

⑧職歴 →なし(専業主婦)

 

院内環境

準個室は、4名がウッド調のシステム家具で

(デスク、クローゼット、収納棚、TV、冷蔵庫)

区切られて適度な距離もあり、美しい空間です。

本来なら同室者とは気配が伝わる程度かと

思われますが、彼女の声は昼夜やまずして

入院中、静かな環境は得られませんでした。

病院というところはそういうトコなので不満はありません。

keitoは彼女に興味津々で観察(傾聴)を続け

有意義な時間をすごしました。

 

言動の特徴

ご婦人は一日中、

「すみません」「ありがとう」「ごめんなさい」

を、オウムのように唱えておられました。

このみっつの言葉を添えさえすれば

全てがゆるされるという信仰であるかのように

念仏のごとく終日、唱えておられました。

 

ナースコールをおす頻度は激しく

その呼ぶ理由は

①トイレにいきたい。

②お茶をいれてください。

デイケアに行きたい。

④呼んでからくるのが遅い。

①、②、③、の要求は終日にして絶え間なく

呼ぶたびに①、②、③の要求と同時に④を訴え

毎回、ついでに人生の不満や怒りを上品に

延々と吐露することを試みておられましたが

彼女のパーソナリティーは、ナースたちの

日勤・夜勤の交代で完璧に申し送りされているのか

次第に、対応はテキパキ→サバサバ→ばっさりと

適切に洗練され(適度にあしらわれ)

それに伴い、病状は安定をたどるのに

彼女のメンタルは憎悪傾向に向かいました。

 

老女 「お茶をください。早くしてください。

    この前は熱すぎてやけどしました。

    ここは病院なのにやけどさせるなんて!!」

ナース「温度は自分で確認してから飲んでください。」

被害妄想と怒りの吐露は絶え間なく

素人目にも、感情失禁・情動失禁の症状かな?

と思われました。ご家族はきついだろうな、、、、

医療者は召使いではないと理解できないのでしょう。

www.ncgg.go.jp

以前、keitoの友人の看護部長職の方が

「老人独特のコミュニケーションの特徴で

 自分の主張は、整然と強く主張するけど

 相手の文脈や論理を理解する知力が低下して

 理解できない。それを理不尽と感じて

 怒りにすり替えて攻撃的な反応をするの。」

と、教えてくれたのはこのことだと解りました。

 

家族への不満、思い通りにならない怒り

孤独過ぎて人との関わり方を忘れてしまった。

人の気配に気づく度に口から反応的に出る

心のない「ごめんなさい」「すみません」は

命令のまくら言葉になって浮いていました。

 

リア王にはコーディリアがいましたが

それでも老いの孤独は残酷で、古今東西の悲劇です。

live-the-way.com

観察(傾聴)を続けたところ

理不尽な要求に対して、毅然と強く対応する

スタッフに対しては、おとなしくなり

その後にやってきた柔らかい対応をするスタッフに

その恨みや怒りを八つ当たりをして、

倍ぐらい暴言を吐いていました。

 

無意識なのでしょうけれど、あざとい (笑)

まさに 江戸のかたきを長崎で討つ

※ まったくかかわりのない場所や筋道の通らぬところで

   仕返しすることをいう。

 一説に、関係のない者を討ち取って気を晴らすこととも、

 他人を執念深く追い詰めて楽しむことをいうともいわれる。

 (引用:会話でつかえることわざ辞典より)

 

虐げられた者の抑圧は、他の弱者へ向かう。

あからさまな動物的本能を見せつけられて

(これ、なかなかリアルに見られないものですよ)

keitoはしみじみ、自分の過去を振り返り

生きたまま、ライオンに喰われる

シマウマのように、たやすく餌食になってきた

自分の弱さと偽善を反省しました。

ぱくっ はむはむ 

 

           きゅー

ライオンやハイエナはいつだって

無抵抗な弱者を狙ってる。

  くるな

これからは、不当な扱いを受けても

自分を責めずに、理不尽から逃げようと決めました。

 

そしてまさかの事態!!

keitoが院内コンビニから戻ってくると

病室の前に医療者の人だかりができており

keitoの主治医の脳神経外科部長(偉いひと)まで

待機しているではありませんか。

老女、急変か?????

とおもいきや、コードホワイトでした。

※ 病院内で不審者等が暴れたり暴言を発する等

  トラブル発生を知らせる緊急コール

  主に警備員やガードマンが召集の対象となる。

   院内放送でコードホワイトのアナウンスがかかると

  男性職員を中心にスタッフが駆け付ける。

 

83歳で、コードホワイト招集

何をした ??>老女!!!

どれほどの言葉の暴力があったのだろう。

病床でここまで観察を継続したのに

居合わせられなくて不謹慎ながら残念でした。

 

keitoが退院する日の朝からずっと

老婦人はティッシュペーパーを切望しており

全てのスタッフに何度も要求していましたが

「これ以外はトイレットペーパーしか渡せません。」

 

と、院内ルールで備品のペーパータオルが手渡され

(医療スタッフは買い物代行や金銭預かりをしない。)

「これじゃない!ティッシュが欲しい。

 ティッシュも貰えないなんてここは病院なの!!

 ああ、うるさい。休めやしない。また音がした!!」

と、もう何が不満なのか自分でもわからなくなっており

スマホは持っているのに家族には頼まないご婦人。

 

息子と嫁が一度みにきていたのにさ

ティッシュとペットボトルくらい置いてけよ。

「お義母さん、何かほしいものない?」くらい

きいてこいよ!!!

「かあさん、個室にうつろうか^^」と

医者の息子はいわんのかい!!

誰しもティッシュは枕元に欲しいよね。

keitoは老婦人の怒りに心を寄せていましたが

この義母にして息子の妻(嫁)が

関わりを避けている気持ちも察します。

keitoは隣の老女に新しいティッシュの箱を

渡すことにしました。

といいますのも、keitoの実母は54歳で他界しており

その緊急入院時、夜通し血痰を吐き続けたのですが

売店があいておらず、ティッシュが買えなくて

看護師さんに頼んでも、もらえなくて

トイレットペーパーを渡されて悲しかったし

母の命日も近いていたので、偽善を動機とする

実験を思いついたのです。

実際は新しのをコンビニで入手しました。

 

老女のエリアに入り、ずっと声だけきいていた、

彼女をはじめてみるとそれは、本当に老女で、

けわしい表情の人でした。

 

あんなにも

ティッシュティッシュ!!」と

欲しがっていたのに「困る、もらえない」と。

「退院するので荷物になるので」と頼み込むと

「お礼をしなきゃならないから名前を教えて。」と

けげんな顔をしておりました。

 

そういう論理なのか。。。。

 

keitoが、病室を出た後は(退院手続きを待っていた)

医療スタッフにティッシュをもらったことの

憤怒を延々と語っておりました。

しばらくスタッフはそれを浴びるのでしょう。

 

満たされない人は、何を与えられても

満たされないのだと思いました。

 

まとめ

老婦人が求めているのが、嫌われてでも

人と関わり、関心を持ってもらいたいという

存在への承認欲求であるならば、

誰がそれを満たせることでしょう。

もう少し若ければ、ブログを書いて

感情の吐露が出来るのに、惜しい世代です。

ほら、時々、ボヤキや嘆きがメインのブログがあり

それはそれで人気やニーズがあるではありませんか。

マウントブログやSNSだって人気がありますし

これ、完全に盛ってるよなーとわかりつつも

そういう自己演出も含めてキャラを面白がれる

読者はいるもので、keitoもそんなブロガーさんの

自己表現を愛おしいと思います。

 

後期高齢者団塊世代も、そうやって我を満たしたり

はらしたりできればいいのになあと思います。

ブログならなげっ!!と思えば

スクロールもできるし✖で閉じるもよし

実際、バブル世代(わたしたちのことよ w)は

そうやって、折り合いをつけているじゃ

ありませんか。

 

社会学的に

団塊世代より上は、保守的な専業主婦層が

圧倒的多数を占めており家父長制度の抑圧が

我々、均等法以降世代より大きいのでしょう。

こういう現象(病院の老女のリアル)をみると

この世代の国民年金・被3号保険者の女性達は

子を産む生まないに関わらず、すべからく

国の庇護と社会が面倒をみる生活扶助や

福祉の対象となりえるのだと錯覚しました。

親に従い、夫(主人)につかえ、子に従う。

生涯を他者に依存する存在として終えることの

抑圧と無力感は、いかばかりでしょう。

そして、彼女達は少子化の深刻化をよそに

まだまだ生きなければならないのです。

若い人たちが老後に怯えて備える時代に

我々、日本の老女は世界で一番長く生きるのです。

www.mhlw.go.jp

もうすぐ母の日です。

おかあさまがご存命のかたは

「元気?だいじょうぶ?」と声掛けをお願いします。

そのひとことで、お母さまもケアを担うひとも

しばらくは、救われるかもしれません。

 

ブックマークコメントの御礼

>サバさん

お互い、医療の恩恵をが身に沁みますね。

ご存命、なによりです。お互い、生きましょう!!

>会長どの

お声掛けと励まし、痛み入ります。

会長の期待にこたえられるよう、頑張ります!!

 

★見守り応援と生存確認ポチがうれしいです★