松山ケンイチさんの美しい鼻濁音と、
中島歩さんの、淡泊にして滔々としたセリフまわしが大好きなので
それを聴くために1話から録画を観ています。
忙しい日が続いて疲れていた4話、5話は、
途中でうたた寝ししつつも、再生を反復して観ました。
で、やっと6話の録画を観てセリフを書き起こしてみました。
ミツル「不倫するような人だったと思ってるってことですか? 信用ないんですね。園田さんかわいそう。男女がふたりでいたら、恋愛だって決めつけちゃう価値観お持ちなんですね、偏見ですね生きにくそう。そういうの園田さんにも押し付けてたんですか?そちらこそ、妻を失ったかわいそうな人間は事実を無視して価値観をふりかざして、押し付けてもいいんですか?」
さっちゃん、ミツルを平手打ち。
「言いたいことはわかるけど……このひと、あずささんの旦那さん。
それ忘れないで。あんたは言葉を選んで」
ミツル「ごめんなさい。」
ミツルは、今度は自分から二人に尋ねます。
「僕からも聴いていいですか? お二人はどういう関係なんですか?」
「そういう関係ってやつじゃないんですか?」
「証拠は?」
「僕らが今、かけられている容疑はそれと同じです。
どうして二人は不倫じゃないって言いきれるんですか?」
ドラマのシチュエーションをはずしたところで
keitoはこのミツルのセリフに
「追及される側」から「相手の論理を検証する側」へ反転する瞬間を見て、
相手の言葉を拾い、その根拠を相手自身に返していく話法に
うっとりしました。
どこからが不倫か?
これが今もテーマとして扱われていることには呆れます。
男女が二人きりでいたら不倫するでしょって
それって、ヒトを本能だけで説明しているってことですよね。
欲情前提でヒトをみるっていうのは、なんだかねぇ。
それ言うの恥ずかしくない?
自分が嫉妬するからって、世の中の人間関係まで同じように決めつけないでよね。
と、ミツルの「偏見なんですね、生きづらそう。」を理解しました。
いま、令和8年だから。
ドラマでは、ヒトが亡くなったり、失踪していて
遺された当事者は、喪失の理不尽に、理由を知る権利がある!!
と、強気に出ます。
どうしてこうなったのか全て納得したくなるのでしょう。
少なくとも、ヒトが亡くなったのは明確に事故で
なぜ、亡くなったヒトがそこに居合わせたか?
という問いと区別されないまま追及されています。
自分にふりかかった強烈な理不尽が許せないほどに
誰かを責めたくなる感情は理屈ではわかります。
そこに、
ああ、どんなカタチかはわからないけれど
いつかはこんなことが起こるのではないかと
どこかで、心の片隅に不安がなかったわけではないけど
それを打ち消し、大丈夫、きっと大丈夫とやってきたのに、
それは本当になって、でも、自分は精一杯やってきた
被害者なんだから、引かない。
って、それは誰の正義?
殴るっていうのも、なんだかね。


ランキングに参加しています。
見守り応援、よろしくお願いします








![NHK 100分 de 名著 アトウッド『侍女の物語』『誓願』 2025年 6月 [雑誌] (NHKテキスト) NHK 100分 de 名著 アトウッド『侍女の物語』『誓願』 2025年 6月 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51IkJfx2i7L._SL500_.jpg)
![NHKスペシャル 人間国宝ふたり ~吉田玉男・竹本住大夫~ [DVD] NHKスペシャル 人間国宝ふたり ~吉田玉男・竹本住大夫~ [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/519unXLTWcL._SL500_.jpg)




















