女の友情論 ① シスターフッドという蜂蜜

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娘と同じ年齢の女子とたまに電話で話しますが

「プライベートで誰っとも話してない。

 友だちいない」と、よくききます。

うちの娘(既婚)も、

「女子会とかいったことない。

 おともだちはいなーい(^^)/」

Facebookの友だち1000人越えじゃないというと

「あれは、お友達じゃなーい(^^)/」のだと。

数少ない私と接点のある女の人たちも

「わたしともだちいない。ぼっちだもん」と。

 

《ともだち》についてシリーズで

考えていこうと思います。

(もとめられてはいないが、自分のテーマなので)

 

わたしはたまに素敵だなと思う

女の人がいたとしても

あ、友だちになりたいかも。。。。。。と思っても

今度、お茶でも?とは決して云えない。

自己肯定感が低いので

わたしごときがめっそうもない

と反射的に思ってしまう。

 

そういう時、この本のことを思い出します。

 

メロスのようには走らない。 -女の友情論- (ワニの本)

『独身と既婚の間の溝、

 年を重ねるにつれて広がる経済力の差、

 見た目の美醜格差、女友だちに抱く優越感、

 劣等感、嫉妬…。

 北原みのりの書き下ろしエッセイ!

 「女友だち」の新しいカタチ。』

(紹介文より)

メロスのようには走らない。 -女の友情論- (ワニの本)

2014年 @下北沢のブックカフェ(https://rblcafe.jp/)

この本の出版記念イヴェントに行きました。

あれから、もう9年も経ちました。

著者とは、友人を介して極々ささやかな面識もあり

残業を断って、楽しみに下北に駆けつけました。

 

事前に読了していった書籍は興味深い内容でしたが

イベント参加者の雰囲気が苦しかったことを

憶えています。

 

ゲストの漫画家も一般参加者も

「美人の友達がいると、

 男はそっちばかりをちやほやする。

 全然態度が違う。

 テニス部の女が目障りだった。」

「可愛い友達が消えればいいとずっと思ってた。

 いなくなってほっとした。」

「友達に彼氏が出来るとつきあいが悪くなる。

 女の友情なんてないと思う。」

「結婚した友達に新居に呼ばれても、

 つまらなくて時間の無駄」

「子ども産んだ友達は話が合わない。

 私は子どもに興味ないし。」

 

美人や、幸せそうな、身近な友人に対する

ルサンチマンを吐露しそうそう!と

会場の空気がエスカレートして

息苦しくなりました。

(ホストの北原さんの本意ではなかったと思います。)

 

語られた現実のなかで、

紛れもなく彼女達は生きているのだと思います。

わたしが見てきた現実でもあります。

 

ジェンダーギャップ指数の低い日本では

男性に選ばれることは生存戦略でもあり

女性同士のひきずりあいを指摘しても

意味がないことはわかってはいたけれど

女性がこういった感情を持たざるを得ないのは

彼女たちの心が醜いからではないのだと

スクールカースト経験した世代ならなおさら

生き残るために、身近な美人が目ざわりなのは、

思考でなく、生物学的本能のゆえんなのだから

しかないのよ、しかたないのよ、しかたがないよ。

でも、忙しかったけど、楽しみにしてきたのよ

色んなことあるけど、女同士に友情や連帯はあると

思いたくて知りたくて、下北に駆け付けたんだ。

 

そう心の中で葛藤しながら、

しばらくは耳を傾けて

挙手して発言しました。

 

「女ともだち。友情。憧れます。

 『赤毛のアン』とダイアナみたいな

 角田 光代の『対岸の彼女』みたいな

  キャロル・キング

  『You’ve Got A Friend』に唄ったように

 『テルマ&ルーズ』のようなシスターフッド

 そんな友情に、喉から手が出るくらい憧れます。

 でも多くの女の人は、マメに返信して、

 逢えば笑わせたり愚痴を聴いて、

 誕生日はサプライズを忘れないでいても

 ピンチにもお祝いにもむろん駆けつけて、

 それでもうらまれたりしんどかったり、

 むずかしいです。その点、男友達は

 サクっとして友情が長続きはします。」

  (当時のブログの記録より)  

失言だったのかもしれません。

あえて空気は読みませんでした。

やがて、どす黒かった空気はフェミにも向かい

最後に主催者からイベントの閉会が告げられた時、

後方から女性が、立ち上がって私を指さし

 

「ちょっと、いいですか、

 どうしても、そこのあなた、いいですか。

 男からやさしくされるのは。

 あなたが女だからよ!

 男はあなたのおんなに優しくしてるだけ。

 それは友情じゃない!」

と、捨て台詞を残し、それで閉会となりました。

我慢が、できなかったのでしょうね。

アカデミックな場であったのにも関わらず

背後からの捨て台詞という方法で、

対話も議論も試みようとはしなかった彼女。

9年の時を経て、彼女の亡霊に問うてみる。

 

友だちできた?

 

こっちは、全然まだ

シスターフッドという蜂蜜をあきらめてないわ。

                                                                                  (名画 テルマ&ルイーズ)

 

同年代の女性達のブログを読んでいると

胸が熱くなることがあります。

あなたもいろいろあったのねと

目が潤むことがあります。

独身も離別も死別も地方も都会も

有職も無職もみんな、頑張って生きてきて

書いてくれて、今、私が読めていることで

シスターフッドを享受しています。

先輩女性ブロガーの御姉さま方に

心からのリスペクトをこめて。

                                                                                                      Keitoより


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