長男は友だちのようでいて他人のように遠くもない

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長男が、近くに越してきたのは

二年前、私が怪我やささいな病気を繰り返してた頃です。

 

特に用事はないけれど、たまに着信履歴を残すと

「どした?」と、かかってきます。

 

とにかく、手も目もかけられず育ったせいか

少年の頃からある日突然、駅で待っていたり

(マルコのように)職場に訪ねてきたりしました。

わたしがの存在が希薄だったせいか

いつかいなくなることをおそれるかのように

 

「keito いま、どこにいる?」

 

よくきかれていました。

(彼は母親の呼称を使いません。)

ずっと働いてきましたし、よく入院していたので

授業参観、運動会はもちろんのこと

入学式や卒業式さえもよく欠席したものです。

 

彼の誕生日が近いので

ギフトのミニアルバムを制作中です。

母親らしいことはしてこなかったので

去年、喜びそうなことを考えぬいて

1冊目を作って渡したら、予想を上まわる

よろこびようで(よほど意外だったのでしょう)

以来、部屋に飾ってくれています。

 

今年は、2冊目を用意しています。

薄々ですが、ビスを外して台紙が増やせるので

13枚に仕上げます。(8枚+5枚)

昨年は、縁の深い人や、

仲間たちと映っている写真を選びました。

(あえて時系列の成長記録にはしない大人のアルバムです)

今年のテーマは何にしようか。。。

同じ色で3年。3冊で完了する予定でいます。

 

息子の成長記録のアルバムはありません。

長女の成長記録はありはしましたが、

離婚時に持って出られず、捨てるに忍びなく

実家の兄に頼んで預かってもらいました。

夜逃げ同然速度のマンション売却でしたので

それ以外の写真は秒刻みの判断で捨てて、

捨てて捨てて、捨てて、捨てました。

一枚一枚、眺めて吟味する時間がなく

捨てる前に咄嗟にスマホで撮っていて

少しだけ残せていたので、

Amazon Photosでデジタル再生してしてみました。

(プライム会員無料で容量無制限なのに、今まで使っていなかった!)

Amazon Photosから、web発注であえて紙焼きし

アナログにアルバムなんぞ時代逆行のレトロです。

失ったものを取り戻そうとしているかのようで、

我ながら滑稽です。

 

息子は、わたし以上に、元配偶者の被害者です。

母親として息子を守れなかった。

この罪悪感が消えることはないでしょう。

娘と自分を守ることに精一杯で、

どこかで、あの子を手放した瞬間があるような

そんな気がしてなりません。

 

娘には16歳の頃、わたしが癌に罹患し、

もう駄目かもしれないと思った時、

繰りかえし伝えました。

 

「この先、いつか父親が破綻して

 たとえホームレスになろうとも

 いつかそんな連絡が役所や警察からこようと

 一切、関わらなくていい。

 自分の人生を最優先しなさい。逃げていい。

 そしてそのことに、罪悪感持つ必要はない。

 あの人は、自己管理ができない人だから

 優しくて誠実な人間に依存するから

 絶対に自分を犠牲にしてはいけない。

 そのことで自分を責めなくていい。

 自分の人生を守ってほしい。

 ママがそう云ったからそうした。

 それでいいんだよ。」

 

うかつにも、息子にはそれを云ってこなかった。

息子は父親に巻き込まれ人生に大きな傷を負いました。

(無駄な経験ではなかったと云ってくれますがそれがまた不憫です)

 

今は子ども達も、父親から遠く離れて

それぞれ自分の人生を進んでいることが

救いになっています。

 

長男が15歳の頃、

「この曲いいんだよ」と聴かされて

こいつわかってるな。。。と感じました。

 

歌詞のように、7時には帰っておいで

なんて、わたしは云わなかったけど

これが、わたしたちのテーマソングです。


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